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Observability Conference Tokyo 2025 にコアスタッフとして参加しました

はじめに

「感想ブログを書くまでがコアスタッフの務め」と聞いていたので、開催後のタスクが一段落したこのタイミングで、私もブログを書いておこうと思います。

表題の通り、Observability Conference Tokyo 2025にコアスタッフとして参加しました。 現地参加者は400人超、オンライン参加も600人前後と、初開催にしては大盛況。 現地で声をかけてくださった方や、Xで「面白かった」「来年もやってほしい」といった投稿を見て、心から「やってよかった」と感じています。

参加経緯

きっかけは私が参加しているCloudNative DaysSRE Kaigiから本カンファレンスのコアスタッフ募集情報が流れてきたことでした。 自分の好きな「オブザーバビリティ」という分野で社外の方々と関われるチャンスだと思い、ほぼ即決で応募しました。

実は以前、CloudNative Daysのコアスタッフとして参加していたこともあります。 当時は「運営」よりも、配信システムの Dreamkast の運用や、ちょっとした可視化の実装を担当しており、イベント全体の運営として関わるのは今回が初めてでした。

オブザーバビリティ関連のベンダーの人たちとも話したいと思ったので、スポンサーチームを希望し、オーガナイザーの@k6s4i53rxさんのもとでスポンサー担当として活動しました。

やったこと

スポンサー関連のタスクは想像以上に多岐にわたりました。 備忘も兼ねて、チームとして行った主な作業をまとめておきます。

  • スポンサー関連の企画
    • スポンサープランの策定
    • スポンサーセッションやブースの仕様検討
  • スポンサー募集・決定
    • 募集ページ・応募フォームの公開
    • 重複枠の調整
    • 請求・入金対応
  • スポンサーからの提出物対応
    • ロゴ
    • プライバシーポリシー(リード情報の扱い明示)
    • セッション情報・ジョブボード情報・CM動画
  • スポンサー向け案内ページの作成
    • 提出スケジュール・フォーム公開
    • 各プランの仕様説明・周知
  • 当日対応
    • ブース設営・案内・片付けなど
  • 開催後対応
    • リード情報の共有
    • 報告書作成など

スポンサー対応は他チームとの連携も多く、関係各所の調整を一手に担ってくれた @k6s4i53rxさんには感謝しかありません。広い人脈と的確な調整力には何回も助けられました。

コアスタッフ振り返り

スポンサーチームは全員が運営未経験だったこともあり、タスクが次々と発生してはギリギリで対応するような日々でした。 また、「これで正しいのか?」という不安も常にありました。 しょっさんのブログにもありましたが、イベント運営の経験はまさに仕事にも通じる部分が多いと実感しました。

特に感じたのは以下の5つです。

情報収集力・想像力・決断力・コミュニケーション力・問題解決力

未経験のタスクでは、まずは参考になるべき情報の収集、イベント実施・スポンサーのために何が決まっていないといけないのか何が決まっていると相手は嬉しいのかを想像する力、そして最終的に「これで行こう」と決断する力が必要になります。 仕事でも同じですよね。 私は特に決断力が弱く、不安から意味のない確認もしてしまったこともありました。 できる人たちとの差は経験なのかなと思ったので、自分の得意ではないところをやった経験が今後も活きるかなと思っています。

準備期間終盤でここ不安なんだけど誰に聞けば・言うかわからないといったことが結構ありました。ちょっとした不安でも大抵のことは解決しないといけない課題で、放置していたら危なかったなということが多々ありました。 こういう問題をうまく解決している人は、初めての座組にも関わらず全体・他のチームの役割や動きをいち早くキャッチアップしている人オープンな場所で気軽に問題提起をしている人でした。 私は人見知りが出て序盤のチーム連携タスクを@k6s4i53rxさんにほとんど任せてしまったツケを終盤感じました。 私自身は関係性を徐々に作り上げていくタイプですが、短期間の初座組で求められる瞬発力やオープンに議論できる力は今後の課題です。

前日の準備に登壇者のTシャツが足りないというトラブルがありました。@katzchangさんと@syossan27とすぐに対策会議を開いたのですが、起きてしまったことを問題にすることなく、イベントとして誰にTシャツを渡すべきか、今あるTシャツの枚数でできることは何か、どう明日を乗り超えるかを議論しました。用意されている人にだけ渡してあとは後日送付すればいいかなくらいに考えていた自分が恥ずかしかったです。本来の目的を見失わずに被害を最小限に抑えるための対応は、仕事でのトラブル対応でも通じますよね。

感想

初タスクばかりでしたが、スポンサーの方も慣れていたのかスポンサーセッション・ブースともに何事もなく終わって安堵しています。柔軟に対応いただき感謝しかないです。 今回はオブザーバビリティという分野なのかオーガナイザーの所属会社だからなのかベンダー色が強くなりましたが、色々な製品をまとめてみれることも好評だったみたいでよかったです。

スタッフのタスクは正直大変でした。CloudNative Daysの時も感じていましたが、スタッフがボランティアなのが良くも悪くも難しいなと感じます。 タスクに義務がない分自分の好きな関わり方ができる一方、業務やプライベートの都合でタスクに関われない人が出て最終的に誰かが拾わないといけない状況になりがちです。 今回、18のスポンサーに対してオーガナイザー兼登壇者の@k6s4i53rxさんと私でほぼ1.5馬力で対応していました。業務外の活動としては負荷が高かったですが、それでも得られた経験と達成感は大きかったです。

現地チケットも完売、ブースも無事終了、イベント全体も大成功。 Lizのサインももらい、Anthonyとも写真を撮れて、個人的にも楽しむことができました。 ただ、1つもセッションを見られなかったのが心残りです。 次回はもう少し余裕を持って、スタッフとしても自分自身としてもイベントを楽しみたいと思います。 配信も始まったので後から見て勉強させていただきます。

おわりに

改めて、スタッフ・スポンサー等々関係者の皆さん、本当にありがとうございました。 一方的かもしれませんが、「同じ釜の飯を食った仲間」として信頼関係を築けたと感じています。 またどこかのカンファレンスでお会いできたら嬉しいです。ぜひ気軽に声をかけてください。

そして今は、この経験を活かしてSRE Kaigiに向けて頑張っています!ぜひ遊びに来てください。